前回、骨盤の歪みのチェックの仕方をご紹介しました。
自分の体を知ることはとても大事なことです。
当院に来られる方の中に「テレビで腰痛予防の体操の紹介をしていてやったら、やり過ぎかしら?・・・かえって痛くなっちゃって」と言われる方がしばしばいらっしゃいます。
原因はいろいろ考えられますが、お話を伺うと、自分の歪みにあった動作(運動)をしていないことがわかります。「かえって痛くなる」人は改善の方向ではなく逆に悪化させる方向に運動をしていることが少なくありません。
腰が痛いとき疲れたときあなたはどうしますか?「あぁ〜つかれた、つかれた」と言って、反り返って腰を叩くことをしませんか?その動作が逆に腰痛の原因になってることもあります。
ぜひ、運動をする前には自分の体がどの方向に歪んでいるのかをきちんと把握をするように気をつけてください。
と、言っても痛みを感じるようになった人は、複合的に歪んだり、ねじれたりしているので、判断が難しいのですが、自分が動かしにくい方向へ多く動かすことを基本にしてください。腰を前後左右に動かしてみて、前後、左右どちらが曲げにくいですか?
今回は左右どちらの歪みにもバランスが取れる骨盤体操をご紹介します。
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骨盤体操
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【1】あおむけに寝て、ヒザを抱え込むように曲げます。
※このとき胸にヒザが着かない人は体が硬いとかお腹が出ているからと思い込んでいる方が大半ですが腰椎が歪んで着かなくなっている場合が多いです。
【2】ひざを開いて足の裏のあいだをコブシひとつぶん開けて、その状態から足を徐々に伸ばしていきます。
【3】かかとを外側に突き出すようにし、つま先を内側に向けた姿勢で、かかとを左右交互に小さく突き出すようにして伸ばします。
【4】足をゆっくり下ろして、床から10センチくらいの高さで止め、(3)と同じ動作をします。その後、足を下ろして両足を閉じます。
【1】〜【4】の動作を朝・晩1回ずつが目安です。
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